霧になった離型剤粒子に静電気を効率よく帯電させ、金型に接近した粒子を目に見えない”第三の力”ともいえる「静電気」で付着させる方法です。
通常、ダイカストマシン╱鍛造機は接地(アース)されています。
そこにコロナ放電によってマイナス電荷を帯びた離型剤粒子が金型の各部位へ吸着します。

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本来、絶縁体である油には電気を帯電させることはできません。
しかし、従来のWFRシリーズに特殊な静電助剤を添加することで、伝導性を付与することに成功しました。
これにより、ダイカスト業界において初めて静電塗布を可能にし、いままで付着しづらかった箇所への離型剤皮膜の形成が可能となりました。
静電スプレーは、従来のエアースプレーと比べて、より広範囲で厚い皮膜を形成します。
また、離型剤塗布後に浮遊するミストも静電効果で吸着します。
現場における作業性、再現性を重視し、より少ないノズル数で、様々な金型形状に高い付着効率を発揮します。
また、静電効果により、離型剤が付着しづらいスライドの裏側にも付着します。
静電塗布による吸着効果・回り込み効果の実験映像をご覧いただけます。